http://www.yutakagiken.co.jp/
企業のサイト。動画での解説がわかりやすい。
2014年02月23日
2012年11月05日
意識と無意識の境界
脳が眠っているのか、目覚めているのか、この二つの状態ははっきり区別できるものではないと考える研究者がいる。脳の領域ごとにそれぞれが睡眠状態に入り、多くの部位が睡眠状態に入ったときに初めて、私たちが睡眠状態に入ったという現象が見られるというのだ。この理論が正しければ、目覚めているように見えている人でも脳の一部が眠っている、またはその逆のこともありうる。
脳の同じ領域を使う注意力テストを実施すると反応速度はだんだん遅くなっていく。しかし、違う漁期を使うテストに切り替えると成績が向上する。このことの要因も、全体的な疲労や倦怠感の現れではなく、局所睡眠の現れだと、ワシントン州立大学スポーケン校のヴァンドンゲンは考える。
この見方によって、睡眠中の殺人などの理由を説明できるかもしれない。
日経サイエンス 2012年12月 P68-74 James Vlahos
---------------------------
もはや寝ているって何のことだかわからなくなってくるが、脳の半分だけを寝かせる、そんなことをする動物は結構いますよね。イルカとか、渡り鳥とか。これをうまく活用して、睡眠学習を楽にできるようになったりしませんか?
脳の同じ領域を使う注意力テストを実施すると反応速度はだんだん遅くなっていく。しかし、違う漁期を使うテストに切り替えると成績が向上する。このことの要因も、全体的な疲労や倦怠感の現れではなく、局所睡眠の現れだと、ワシントン州立大学スポーケン校のヴァンドンゲンは考える。
この見方によって、睡眠中の殺人などの理由を説明できるかもしれない。
日経サイエンス 2012年12月 P68-74 James Vlahos
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もはや寝ているって何のことだかわからなくなってくるが、脳の半分だけを寝かせる、そんなことをする動物は結構いますよね。イルカとか、渡り鳥とか。これをうまく活用して、睡眠学習を楽にできるようになったりしませんか?
知能は伸び続けるか
28年前、オタゴ大学のフリンが発見した「フリン効果」。
20世紀初頭からIQが1年0.3ポイントのペースでほぼ均等に増え続けている、というものだ。そしてこの結果は、「国や文化によらない」もので、抽象的な概念の領域での増加が見られる。
現代社会の中では、技術の発達の影響を受けて、抽象的な思考が必要となる場面が知らず知らずの間に増えてきている。その影響なのではないか。
この発達が収まる気配を見せないことから考えると、まだまだ知能指数はのびていくのかもしれない。
日経サイエンス 2012年12月 P96-100
-----------------------------------------------------------
知能指数(IQ)と一言で言っても、いろいろな種類があるようだ。同じ対象でも使う調査方法が違うと10以上の差が開くこともあり、上記の記事の通りに、時間進行によっても数値が変わっていく。子どもたちがどんどん賢くなっていくといわれてもピンとこないが、持っている知識の量、抽象的な思考の枠組みは確かに増えているのだろう。
20世紀初頭からIQが1年0.3ポイントのペースでほぼ均等に増え続けている、というものだ。そしてこの結果は、「国や文化によらない」もので、抽象的な概念の領域での増加が見られる。
現代社会の中では、技術の発達の影響を受けて、抽象的な思考が必要となる場面が知らず知らずの間に増えてきている。その影響なのではないか。
この発達が収まる気配を見せないことから考えると、まだまだ知能指数はのびていくのかもしれない。
日経サイエンス 2012年12月 P96-100
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知能指数(IQ)と一言で言っても、いろいろな種類があるようだ。同じ対象でも使う調査方法が違うと10以上の差が開くこともあり、上記の記事の通りに、時間進行によっても数値が変わっていく。子どもたちがどんどん賢くなっていくといわれてもピンとこないが、持っている知識の量、抽象的な思考の枠組みは確かに増えているのだろう。
2012年10月06日
無私は最高の戦略
利他行動が種内で行われる場合、個体に直接の利益がなくても、種そのものに利益をもたらす。遺伝子の伝達に役立つため、身内内の利他行動は合理的にわかりやすい。
しかし、人間をはじめとした一部の動物は、身うちではない相手に対しても利他行動を示す場合がある。協力者に報い、離反者を罰する。たとえコストが余計にかかっても。
余計なコストをかけてでも罰する、身内でないものに対して利他行動を示すことは、利他行動をする者にとっては不利益となりえ、生存の可能性を下げる。
それでもこのような利他行動が発生する背景には、遺伝的な進化だけでなく、文化的な進化が関わっている。利他行動において、コストをかけても離反者に懲罰を行うことを利他行動に含めて考えることができれば、その中でエゴイストがエゴイストとして生存することが難しくなるらしい。
なるほど。
日経サイエンス2012年11月号「無私は最高の戦略」
しかし、人間をはじめとした一部の動物は、身うちではない相手に対しても利他行動を示す場合がある。協力者に報い、離反者を罰する。たとえコストが余計にかかっても。
余計なコストをかけてでも罰する、身内でないものに対して利他行動を示すことは、利他行動をする者にとっては不利益となりえ、生存の可能性を下げる。
それでもこのような利他行動が発生する背景には、遺伝的な進化だけでなく、文化的な進化が関わっている。利他行動において、コストをかけても離反者に懲罰を行うことを利他行動に含めて考えることができれば、その中でエゴイストがエゴイストとして生存することが難しくなるらしい。
なるほど。
日経サイエンス2012年11月号「無私は最高の戦略」
2012年09月09日
キログラム原器 (過去ブログからの移行)
2007.2.26
キログラム原器
[ 物理 ]
突然ですが、1キログラムってどんな質量か知ってますか?
水1リットルと同じ、はかりにのせて1キログラムと表示される量、などなどいろんな表現がありますが、どれも正確とはいえなかったりします。たとえば水なら正確には温度などによって微妙に体積が変わるため、同じ1リットルでもいろいろな質量をとりえます。後者なら、地球上のどこで計るかによって微妙に測定値が変わります。どちらも、日常生活では誤差範囲でしかないので気になりませんが、小さな粒子を扱う場合には大きな問題となってしまいます。
国際的な単位基準では「1キログラム」とは「国際キログラム原器と同じ質量」ということになります。天秤でつりあうってことです。この国際キログラム原器はパリの国際度量衡局に保存されている白金とイリジウム合金で作られた円柱で、世界中にその複製品があります。
質量の基準は安定した正確なものでないと困る、つまり1キログラムは常に1キログラムでないと困ります。しかし実はこのキログラム原器、過去100年で50マイクログラム以上の増減があったと見られています。空気中の不純物が原器についたり、原器が摩擦したりといったことが原因だそうです。あんまり正確じゃないってことになってしまいます。
そこで、新しい「1キログラム」の定義がいろんな方法で考えられているそうです。
I.ロビンソン 「さらばキログラム原器」、『日経サイエンス』2007-03(2007)、100-108。
キログラム原器
[ 物理 ]
突然ですが、1キログラムってどんな質量か知ってますか?
水1リットルと同じ、はかりにのせて1キログラムと表示される量、などなどいろんな表現がありますが、どれも正確とはいえなかったりします。たとえば水なら正確には温度などによって微妙に体積が変わるため、同じ1リットルでもいろいろな質量をとりえます。後者なら、地球上のどこで計るかによって微妙に測定値が変わります。どちらも、日常生活では誤差範囲でしかないので気になりませんが、小さな粒子を扱う場合には大きな問題となってしまいます。
国際的な単位基準では「1キログラム」とは「国際キログラム原器と同じ質量」ということになります。天秤でつりあうってことです。この国際キログラム原器はパリの国際度量衡局に保存されている白金とイリジウム合金で作られた円柱で、世界中にその複製品があります。
質量の基準は安定した正確なものでないと困る、つまり1キログラムは常に1キログラムでないと困ります。しかし実はこのキログラム原器、過去100年で50マイクログラム以上の増減があったと見られています。空気中の不純物が原器についたり、原器が摩擦したりといったことが原因だそうです。あんまり正確じゃないってことになってしまいます。
そこで、新しい「1キログラム」の定義がいろんな方法で考えられているそうです。
I.ロビンソン 「さらばキログラム原器」、『日経サイエンス』2007-03(2007)、100-108。
地球に水 (過去ブログからの移行)
2007.2.18
地球に水
[ 宇宙 ]
地球で生命が生きていけるのは水があるから。
水があれば生命が誕生し生きていける、というわけではありません。
(さまざまな物質、それらの相互作用、運が必要です)
高校数学で多くの人が嫌がる論理の用語を借りれば、
「生命にとって水の存在は必要条件であるが、十分条件ではない。」
ってことになります。
今日書きたかったのはそんなことじゃなくて、
なぜ地球に水があるかってことです。
太陽系が形成されたとき、宇宙の塵が集まって微惑星が誕生しました。直径10km程度の大きさです。サイクロン式掃除機の中で細かい塵がだんだん大きくなっていくイメージで(原理は違います、多分。)
その微惑星が集まって原始地球が形成されたのですが、その際、水や二酸化炭素などのガス成分も地球内部に蓄えられました。その後の地球の成長によって内部のガスは地表面へ。
たいていの惑星の場合、これらのガスはその惑星から飛び出して宇宙の塵となってしまうのですが、地球はそれらのガスを地表面に引きとめることができました。他の惑星と比べて大きな質量を小さな体積の中に閉じ込めており、高密度で大きい重力を持っていたためです。大気中の水蒸気として、地表面にとどまったということになります。
また、その大気による温室効果や太陽との距離などの関係で0-100℃という絶妙な範囲の温度に大部分が保たれていたことも大きな要因です。おかげで水蒸気は液体の水になり地表面にたまりました。蒸発し雨になり、川を流れ海に戻るという水循環も生まれました。たとえば、金星の表面温度は430℃、水があっても蒸発してどこかへ行ってしまいます。火星には過去に水が存在した可能性が高いとされています。地表に侵食のあとがあるからです。しかし現在は、火星表面は冷たすぎて液体の状態では存在できません。
参考:太陽系の惑星の中で地球の密度は水の5.5倍と最大です。たとえば、木星は1.3倍です。
地球に水
[ 宇宙 ]
地球で生命が生きていけるのは水があるから。
水があれば生命が誕生し生きていける、というわけではありません。
(さまざまな物質、それらの相互作用、運が必要です)
高校数学で多くの人が嫌がる論理の用語を借りれば、
「生命にとって水の存在は必要条件であるが、十分条件ではない。」
ってことになります。
今日書きたかったのはそんなことじゃなくて、
なぜ地球に水があるかってことです。
太陽系が形成されたとき、宇宙の塵が集まって微惑星が誕生しました。直径10km程度の大きさです。サイクロン式掃除機の中で細かい塵がだんだん大きくなっていくイメージで(原理は違います、多分。)
その微惑星が集まって原始地球が形成されたのですが、その際、水や二酸化炭素などのガス成分も地球内部に蓄えられました。その後の地球の成長によって内部のガスは地表面へ。
たいていの惑星の場合、これらのガスはその惑星から飛び出して宇宙の塵となってしまうのですが、地球はそれらのガスを地表面に引きとめることができました。他の惑星と比べて大きな質量を小さな体積の中に閉じ込めており、高密度で大きい重力を持っていたためです。大気中の水蒸気として、地表面にとどまったということになります。
また、その大気による温室効果や太陽との距離などの関係で0-100℃という絶妙な範囲の温度に大部分が保たれていたことも大きな要因です。おかげで水蒸気は液体の水になり地表面にたまりました。蒸発し雨になり、川を流れ海に戻るという水循環も生まれました。たとえば、金星の表面温度は430℃、水があっても蒸発してどこかへ行ってしまいます。火星には過去に水が存在した可能性が高いとされています。地表に侵食のあとがあるからです。しかし現在は、火星表面は冷たすぎて液体の状態では存在できません。
参考:太陽系の惑星の中で地球の密度は水の5.5倍と最大です。たとえば、木星は1.3倍です。
マイクロソフトが成し遂げたこと (過去ブログからの移行)
2006.12.27
マイクロソフトが成し遂げたこと
[ 総論 ]
時期windowOSであるVistaの発売を来月末に控えたMicrosoftであるが、
「だめOS」とか「不安定で使えないOS」などと揶揄されることも少なくない。
windowsがLinuxやMacOSと比べて優れているか劣っているかという議論は他に譲り、
今日はwindowsやMS-DOS、そしてビルゲイツのいうBasicが成し遂げたことについて、
感じたことを書いてみたい。
ペンシルベニア大学で1946年に軍事用に開発されたENIACを発端にコンピューター開発はどんどん進んでいった。当時のコンピュータは真空管を利用していたが、後に半導体が利用されるようになり、小型化高性能化が進んでいった。
1970年代、多くの研究機関や企業で汎用機と呼ばれるコンピュータが利用されていた。これらのシステムは当時としては大変優れたものだったが、ハードからソフトまでを一括して開発しなければならなかったために誰でも利用できる現代のPCとは程遠いものだった。
ビルゲイツらはこの事態を打開するために、
ハードの種類によらずに利用できる言語としてのBasicを開発する。その思想は、
誰でもどこでもコンピュータの恩恵を受けることができるようにしたい
そのためには
できるだけ専門知識を必要とせずにコンピュータを利用できるようにする
より簡単にいろいろなソフト環境を構築できるようにする必要がある
そのためには
汎用機ごとに開発環境が異なるという事態を変えなければならない
そしてBasicという開発環境が開発された。
コンピュータのハードのことが詳しくわからなくても、Basicを覚えればコンピュータを利用できる、そんなことを目指していたのだ。コンピュータの世界にある種の統一規格、統一言語、統一環境を作ることで、広く利用されるコンピュータを作り上げたという点が、Microsoftの功績である。
現代のwindowsにもその思想は引き継がれている。パソコンのことが詳しくわからなくても、パソコンの恩恵を受けることができる。おけげで、パソコンは広く普及した。売れればそれだけ開発も進む。こうして情報化社会は生まれたといっても過言ではない。
下記の参考記事に関する内容は次回に譲ります。
Bill Gates 「A ROBOT IN EVERY HOME」、『Scientific American』2007-1(2006)、44-51。
2006.12.31
次世代のMicrosoft
前回はマイクロソフトについて書きましたが、今回は下記の記事の内容について。
ビルゲイツいわく「the emergence of the robotics industry, which is developing in much the same way that the computer business did 30 years ago.」
だそうです。新しいロボットを作るときに開発者は、新しいハードからそれをコントロールするソフトまですべての開発をしなければならない。あるプラットホームでの開発を担当した人が他のプラットホームに移るときには、ほとんどはじめから開発を学ばなければならない。これでは急速な進歩や浸透はのぞめない。
パソコンがこれだけ広範囲に広まることができた要因のひとつに、統一的なプラットホームの普及というのがある。ロボットに対しても、同じような環境の提供をすることが、「いたるところにあるロボット」を実現するためには必要だ、というのがビルゲイツの主張である。
さすがビジネスマン。ものの捕らえ方が鋭いなと感じました。
Bill Gates 「A ROBOT IN EVERY HOME」、『Scientific American』2007-1(2006)、44-51。
マイクロソフトが成し遂げたこと
[ 総論 ]
時期windowOSであるVistaの発売を来月末に控えたMicrosoftであるが、
「だめOS」とか「不安定で使えないOS」などと揶揄されることも少なくない。
windowsがLinuxやMacOSと比べて優れているか劣っているかという議論は他に譲り、
今日はwindowsやMS-DOS、そしてビルゲイツのいうBasicが成し遂げたことについて、
感じたことを書いてみたい。
ペンシルベニア大学で1946年に軍事用に開発されたENIACを発端にコンピューター開発はどんどん進んでいった。当時のコンピュータは真空管を利用していたが、後に半導体が利用されるようになり、小型化高性能化が進んでいった。
1970年代、多くの研究機関や企業で汎用機と呼ばれるコンピュータが利用されていた。これらのシステムは当時としては大変優れたものだったが、ハードからソフトまでを一括して開発しなければならなかったために誰でも利用できる現代のPCとは程遠いものだった。
ビルゲイツらはこの事態を打開するために、
ハードの種類によらずに利用できる言語としてのBasicを開発する。その思想は、
誰でもどこでもコンピュータの恩恵を受けることができるようにしたい
そのためには
できるだけ専門知識を必要とせずにコンピュータを利用できるようにする
より簡単にいろいろなソフト環境を構築できるようにする必要がある
そのためには
汎用機ごとに開発環境が異なるという事態を変えなければならない
そしてBasicという開発環境が開発された。
コンピュータのハードのことが詳しくわからなくても、Basicを覚えればコンピュータを利用できる、そんなことを目指していたのだ。コンピュータの世界にある種の統一規格、統一言語、統一環境を作ることで、広く利用されるコンピュータを作り上げたという点が、Microsoftの功績である。
現代のwindowsにもその思想は引き継がれている。パソコンのことが詳しくわからなくても、パソコンの恩恵を受けることができる。おけげで、パソコンは広く普及した。売れればそれだけ開発も進む。こうして情報化社会は生まれたといっても過言ではない。
下記の参考記事に関する内容は次回に譲ります。
Bill Gates 「A ROBOT IN EVERY HOME」、『Scientific American』2007-1(2006)、44-51。
2006.12.31
次世代のMicrosoft
前回はマイクロソフトについて書きましたが、今回は下記の記事の内容について。
ビルゲイツいわく「the emergence of the robotics industry, which is developing in much the same way that the computer business did 30 years ago.」
だそうです。新しいロボットを作るときに開発者は、新しいハードからそれをコントロールするソフトまですべての開発をしなければならない。あるプラットホームでの開発を担当した人が他のプラットホームに移るときには、ほとんどはじめから開発を学ばなければならない。これでは急速な進歩や浸透はのぞめない。
パソコンがこれだけ広範囲に広まることができた要因のひとつに、統一的なプラットホームの普及というのがある。ロボットに対しても、同じような環境の提供をすることが、「いたるところにあるロボット」を実現するためには必要だ、というのがビルゲイツの主張である。
さすがビジネスマン。ものの捕らえ方が鋭いなと感じました。
Bill Gates 「A ROBOT IN EVERY HOME」、『Scientific American』2007-1(2006)、44-51。
新しい目 (過去ブログからの移行)
2006.12.20
新しい目
[ 科学記事 ]
光を捉える装置ってのはたくさんあります。一番わかりやすいのは目。
光の強さや向きだけでなく、波長も色として識別できます。
が、可視光という狭い領域の光しか見ることができない、
データとして保存しておくことができない、
などの弱点もあります。
CCDは光を捉える素子として利用されています。
現代のカメラなどの光学機器の多くはCCDかCMOSを利用しています。
しかし実はこのCCD、捉えた光子のエネルギー、つまり周波数を測ることができません。
そのため、3色のフィルターを通して、それぞれの波長域の光の強さを測定し、
それを合成して色をつけています。
光を捉える素子として、超伝導素子の研究が進みつつあります。
光子のエネルギーによって上昇した周囲の温度を測定する
超伝導状態にある電子ペアを光子がどれだけ壊したかを測定する
といった方法で観測するのですが、このとき、光子のエネルギーも同時に測定できます。
超伝導状態を維持するなどの技術上の課題がまだまだ多数ありますが、
目に見えない領域の電磁波も、今までより正確に捉えることができるなど、
応用範囲はとても広がります。
Kent D.Irwin 「SEEING with superconductors」、『Scientific American』2006-11(2006)、62-69。
新しい目
[ 科学記事 ]
光を捉える装置ってのはたくさんあります。一番わかりやすいのは目。
光の強さや向きだけでなく、波長も色として識別できます。
が、可視光という狭い領域の光しか見ることができない、
データとして保存しておくことができない、
などの弱点もあります。
CCDは光を捉える素子として利用されています。
現代のカメラなどの光学機器の多くはCCDかCMOSを利用しています。
しかし実はこのCCD、捉えた光子のエネルギー、つまり周波数を測ることができません。
そのため、3色のフィルターを通して、それぞれの波長域の光の強さを測定し、
それを合成して色をつけています。
光を捉える素子として、超伝導素子の研究が進みつつあります。
光子のエネルギーによって上昇した周囲の温度を測定する
超伝導状態にある電子ペアを光子がどれだけ壊したかを測定する
といった方法で観測するのですが、このとき、光子のエネルギーも同時に測定できます。
超伝導状態を維持するなどの技術上の課題がまだまだ多数ありますが、
目に見えない領域の電磁波も、今までより正確に捉えることができるなど、
応用範囲はとても広がります。
Kent D.Irwin 「SEEING with superconductors」、『Scientific American』2006-11(2006)、62-69。
ナンプレ(数独)と数学者 (過去ブログからの移行)
2006.12.14
ナンプレ(数独)と数学者
[ 科学記事 ]
「数独」はパズル雑誌ニコリの登録商標である。どんな雑誌であるかはこちらを。
ナンバープレース(数独)と呼ばれるパズルは1979年にアメリカで考案された。意外に新しいものである。縦・横・9ますのブロックそれぞれに1から9までの数字を入れるこのパズルはルールこそ単純だが、数学的に見るとかなり興味深い多くも問題が潜んでいるらしい。たとえば、
数独の最終的なパターンがいくつ存在するのか、確定した答えは出ていない。一説によると数字入れ替えによる重複をなくした場合で55億個程度。
81個中16個のますが確定しているものからスタートした場合、解けるものなら全部のます目を埋める解法は少なくとも二つある。
81個中77個が入っていても解が一意に定まらない場合もある。
などである。数学者はパズルを見てこんなことを考える人種のようだ。
かつては手作業で作られていたらしい数独も現在では、適当に数字を配置した後コンピュータで解き、解が一つになるように数字を追加して作っているそうです。
Jean-Paul Dlahaye「数独の科学」、『日経サイエンス』2006年9月号(2006)、52-60 。
ナンプレ(数独)と数学者
[ 科学記事 ]
「数独」はパズル雑誌ニコリの登録商標である。どんな雑誌であるかはこちらを。
ナンバープレース(数独)と呼ばれるパズルは1979年にアメリカで考案された。意外に新しいものである。縦・横・9ますのブロックそれぞれに1から9までの数字を入れるこのパズルはルールこそ単純だが、数学的に見るとかなり興味深い多くも問題が潜んでいるらしい。たとえば、
数独の最終的なパターンがいくつ存在するのか、確定した答えは出ていない。一説によると数字入れ替えによる重複をなくした場合で55億個程度。
81個中16個のますが確定しているものからスタートした場合、解けるものなら全部のます目を埋める解法は少なくとも二つある。
81個中77個が入っていても解が一意に定まらない場合もある。
などである。数学者はパズルを見てこんなことを考える人種のようだ。
かつては手作業で作られていたらしい数独も現在では、適当に数字を配置した後コンピュータで解き、解が一つになるように数字を追加して作っているそうです。
Jean-Paul Dlahaye「数独の科学」、『日経サイエンス』2006年9月号(2006)、52-60 。
電波天文学の始まり (過去ブログからの移行)
2006.12.12
電波天文学
[ 宇宙 ]
太古から、人間による天体の観測は行われてきました。
空に見える星々を神話になぞらえた昔の人はすごいなぁ、なんてのはよく聞く話です。
何かを観測するには対象から放出されている(反射も含む)信号を読み取らなければなりません。
たとえば、上記の例では天体から放出されてきた可視光を観測しているわけです。
つまり、見えないもは観測できないしとらえることもできない・・・。
1931年、ベル研究所のジャンスキーは宇宙空間(いて座の方向)からくるほぼ24時間周期でくる電波を発見しました。24時間周期とは、夜空に見える天体の観測周期と同じなわけで、これによって、「目で見ることはできないが電波を発生する何かが宇宙のかなたにはある」ことを発見したのです。
この分野の研究は電波天文学と呼ばれ、巨大なアンテナや干渉計によって宇宙からくる電波を分析します。現代では電波の種類によってどのような物質がどのような状態にあるのかが分かりつつあるため、電波観測によって、どのような方角でどのくらいの距離のところにどんな物質があるのか、どのような爆発が起きたのかなどが分かってしまうというわけです。なんだか不思議な世界です。
祖父江義明「電波でみる銀河と宇宙」共立出版、1988
電波天文学
[ 宇宙 ]
太古から、人間による天体の観測は行われてきました。
空に見える星々を神話になぞらえた昔の人はすごいなぁ、なんてのはよく聞く話です。
何かを観測するには対象から放出されている(反射も含む)信号を読み取らなければなりません。
たとえば、上記の例では天体から放出されてきた可視光を観測しているわけです。
つまり、見えないもは観測できないしとらえることもできない・・・。
1931年、ベル研究所のジャンスキーは宇宙空間(いて座の方向)からくるほぼ24時間周期でくる電波を発見しました。24時間周期とは、夜空に見える天体の観測周期と同じなわけで、これによって、「目で見ることはできないが電波を発生する何かが宇宙のかなたにはある」ことを発見したのです。
この分野の研究は電波天文学と呼ばれ、巨大なアンテナや干渉計によって宇宙からくる電波を分析します。現代では電波の種類によってどのような物質がどのような状態にあるのかが分かりつつあるため、電波観測によって、どのような方角でどのくらいの距離のところにどんな物質があるのか、どのような爆発が起きたのかなどが分かってしまうというわけです。なんだか不思議な世界です。
祖父江義明「電波でみる銀河と宇宙」共立出版、1988
太陽エネルギーの利用法(過去ブログからの移行)
2006.11.30
太陽エネルギーの利用法
[ 電気 ]
すっごく天気がよければ1kW/m2くらいはある太陽エネルギー。うまく利用できればいい感じ。
雑誌で太陽エネルギーの利用法についての記事を見つけたので、ざっとまとめてみたいと思います。
なんと言っても代表選手は太陽電池、
いろんな素子を利用して光エネルギーを電気エネルギーに変換します。
材質によって値段はまちまち、有機素材を使ったものがコスト的に有利で開発が盛ん。
実験室での効率は30%位のものまであるみたいですが、
実用化されているものの多くはその半分くらいかな。
太陽電池が一番普及している国はどこか、
なんと、ケニアだそうです。
電力網が整備されていないため、
各家庭で一万円くらいのソーラーパネルを買って、
昼間バッテリーに充電して、夜、テレビやら電灯やらに使うらしい。
最近あまり見かけないけど、
屋根の上にある銀色の容器、「朝日ソーラー」。
これも太陽エネルギーを利用しています
。変換後のエネルギーは電気ではなく熱。
お湯が出てくるために、あまり広い用途には使えない。
けど、変換効率は40%以上とかなりいい値をはじき出しています。
今までの二つはほとんどの人が知っていると思います。
続いて意外なものを3つほど。
自動車のエンジンをはじめとする内燃機関は、
熱エネルギーをうまく利用して運動エネルギーを作り出しています。
つまり、大切なのは熱!ってことで、鏡やらレンズやらを大量に使って
熱を集めてエンジンを作ろうって考えた人がいます。
虫眼鏡で黒い紙を燃やす、あの原理です。
砂漠などに広大なプラントを作れば数百kWくラスの出力が得られるとか。
けど、太陽にすべてを依存しているために不安定・・・。
宇宙からやってくるエネルギーの一部は地球の大気で反射されてしまっています。
この割合をアルベドと呼び、地球の場合は3割くらいです。
つまり、大気圏外で太陽エネルギーを利用したほうが効率がいい。
宇宙空間で光を集めて発電してマイクロ波で地上に送ろう
なんていう計画がNASAなどであります。
発想は面白いんだけど、コストが高くてどうしようもないとか。
最後はバイオ。一番単純な例は光合成。
光を当てて栄養やらエネルギーやらを作り出す生物を作ろう
という研究もどんどん進んでいるようですが、詳しくはよくわからん。
太陽エネルギーの利用法
[ 電気 ]
すっごく天気がよければ1kW/m2くらいはある太陽エネルギー。うまく利用できればいい感じ。
雑誌で太陽エネルギーの利用法についての記事を見つけたので、ざっとまとめてみたいと思います。
なんと言っても代表選手は太陽電池、
いろんな素子を利用して光エネルギーを電気エネルギーに変換します。
材質によって値段はまちまち、有機素材を使ったものがコスト的に有利で開発が盛ん。
実験室での効率は30%位のものまであるみたいですが、
実用化されているものの多くはその半分くらいかな。
太陽電池が一番普及している国はどこか、
なんと、ケニアだそうです。
電力網が整備されていないため、
各家庭で一万円くらいのソーラーパネルを買って、
昼間バッテリーに充電して、夜、テレビやら電灯やらに使うらしい。
最近あまり見かけないけど、
屋根の上にある銀色の容器、「朝日ソーラー」。
これも太陽エネルギーを利用しています
。変換後のエネルギーは電気ではなく熱。
お湯が出てくるために、あまり広い用途には使えない。
けど、変換効率は40%以上とかなりいい値をはじき出しています。
今までの二つはほとんどの人が知っていると思います。
続いて意外なものを3つほど。
自動車のエンジンをはじめとする内燃機関は、
熱エネルギーをうまく利用して運動エネルギーを作り出しています。
つまり、大切なのは熱!ってことで、鏡やらレンズやらを大量に使って
熱を集めてエンジンを作ろうって考えた人がいます。
虫眼鏡で黒い紙を燃やす、あの原理です。
砂漠などに広大なプラントを作れば数百kWくラスの出力が得られるとか。
けど、太陽にすべてを依存しているために不安定・・・。
宇宙からやってくるエネルギーの一部は地球の大気で反射されてしまっています。
この割合をアルベドと呼び、地球の場合は3割くらいです。
つまり、大気圏外で太陽エネルギーを利用したほうが効率がいい。
宇宙空間で光を集めて発電してマイクロ波で地上に送ろう
なんていう計画がNASAなどであります。
発想は面白いんだけど、コストが高くてどうしようもないとか。
最後はバイオ。一番単純な例は光合成。
光を当てて栄養やらエネルギーやらを作り出す生物を作ろう
という研究もどんどん進んでいるようですが、詳しくはよくわからん。
アウストラロピテクス(過去ブログからの移行)
2006.11.28
アウストラロピテクス
[ 科学記事 ]
2000年12月10日の午後、エチオピアでアウストラロピテクスの女の子の化石が発見され、Selam(平和の意)と名づけられた。3.3m年前の化石としては、子供のものは珍しい。骨の発達具合から二本足歩行と木の上での生活の両方に適応する能力を持っていたらしいことが分かった。
子供の骨だということで、先に発見されLucyと名づけられた大人の化石の子供として"Lucy's baby"というあだ名がついているが、実際にはLucyは3.2m年前の化石である。
#化石から志望当時の年齢や性別を調べるには主に歯を見るそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Selam_%28Australopithecus%29
KATE WONG "LUCY'S BABY" Scientific American,September(2006): 56-63.
アウストラロピテクス
[ 科学記事 ]
2000年12月10日の午後、エチオピアでアウストラロピテクスの女の子の化石が発見され、Selam(平和の意)と名づけられた。3.3m年前の化石としては、子供のものは珍しい。骨の発達具合から二本足歩行と木の上での生活の両方に適応する能力を持っていたらしいことが分かった。
子供の骨だということで、先に発見されLucyと名づけられた大人の化石の子供として"Lucy's baby"というあだ名がついているが、実際にはLucyは3.2m年前の化石である。
#化石から志望当時の年齢や性別を調べるには主に歯を見るそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Selam_%28Australopithecus%29
KATE WONG "LUCY'S BABY" Scientific American,September(2006): 56-63.